たいしたリフォームをしたつもりもないのに、想像以上に高額な見積もりを提示されたというようなケースはよくある話です。その原因は、オーダーメイドの工事を行っていたり、半オーダーメイドのプランを選択した可能性があります。たとえば建具などリフォームに必要な材料は、だいたい尺貫法を基準に作られているのですが、一般的なサイズのものはかなり量産されているため在庫も豊富であり、価格もそのぶん非常に安価となっています。ところが規定のサイズより少しでも大きさが異なれば、それに応じて別途加工の必要が出てくるため、どうしてもそれに伴う工賃や材料費が上乗せされるわけです。また量産されているサイズなら値段が安いだけでなく、入荷も早いというメリットがあります。つまり工事にかかる時間を短縮させることができたり、予定通りに工事も進みやすいというわけ。
窓のサッシや押し入れなどの内装リフォームのほか、外壁や屋根にも同様のことがいえます。オーダーメイドにすればほかと違って個性的にもなりますし、なにより自分好みにしつらえることができますよね。しかしそのぶん、費用が割高になることも覚悟しておきましょう。
リフォームを行う際には、それがおおがかりな内装のリフォームを伴うような場合には特に、どのような住宅に整えたいのかを事前にしっかりと家族で話し合うことが需要です。その際には家族全員の意見をすべて出し合い、メモにとるなどきちんとまとめておくといいですね。ポイントは、家族ひとりひとりの生活サイクルのほか、将来的に決まっていることなどがあれば、それも一緒に書きとめておきます。起床時間や食事のスタイル、就寝時間や夕食後の過ごし方といったパターンを紙に書き出してみることで、家族それぞれの住まいのあり方を客観的に知るきっかけになりますよ。
さらには来客が多い家なのか、ペットを飼っているのか……といった、家族ごとの事情も考慮。もちろん全員の意見をすべて取り入れるのは難しいと思いますが、工務店などの専門家の意見を聞いたりしながら、よりよい家作りを実現してくださいね。せっかくリフォームするのですから、後悔だけはしないようにしたいものです。